開業して以来、診察時に子供の鼻水を吸うのにこのような器具を使っています。この器具、もともと赤ちゃんが生まれた時に鼻や口の中にある羊水を吸い出すのに使う器具なのですが、ちょうどチューブが子供の鼻に入れるのに適度な太さなのです。ある小児科の先生が愛用していて、本で紹介されているのを読んだのがきっかけで、以来使っています。一方のチューブの端に吸引機械と取り付けて、吸引するチューブをつまむことで吸引力を調節しながらもう一方のチューブの先を鼻の奥に挿入します。鼻の奥には人差し指に第1関節から第2関節ぐらいまでの長さ分を挿入でき、かなりの鼻汁を取ることができます。
この鼻汁吸引管の有用性を挙げると、トラップという部分に吸引された鼻汁がたまるので、
①吸引できた鼻水の量や色から細菌性の鼻炎かどうか、診断の助けとなる
②親御さんにどれだけたくさんの鼻水がたまっていたかも見せながら説明できるので説得力がある
③トラップ部分にたまった鼻汁から細菌培養検査など各種検査ができ、再度綿棒を子供の鼻に入れる必要がない
そして市販の乳幼児用吸引器に比べて鼻の奥の鼻汁がよく吸えることから、家庭でも繰り返し使ってもらえることができ、使用方法を十分説明した上で院内でも販売しています。
当院での吸引の実際についてはこちらをご覧ください。
鼻汁吸引の実際 https://shimada-jibika.com/faq_children#q46
副鼻腔炎について https://shimada-jibika.com/outpatient/district
秋から冬にかけて、黄色い鼻汁がたまって夜眠れない子供さんが増えます。少しでも鼻水を吸ってあげることでどれだけ眠りやすくなることか。
ご家庭では、お母さんがチューブの端をくわえて吸ってあげることもできるので、ご家庭でも使用することができます。対象は4歳くらいのまでのお子さんになります。
寒くなったらいつも黄色い鼻垂らして眠りにくいというお子さんにぜひ使ってあげてください。
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