鼻の中で細菌が増えこれらが鼻と耳を結ぶ管《耳管(じかん)》を通して耳に侵入することで、耳の痛み・耳だれ・発熱といった症状が現れます。
乳幼児期に発症しやすく、中耳炎は外部(鼻)から侵入する細菌と体の抵抗力とのバランスがくずれた際に発症するため、中耳炎を何度も繰り返すケースもあります。また、ウィルス性の風邪をひいた後、時間が経ってから細菌が鼻に感染して増殖し 中耳に到るため、風邪をひいた後半に発症することが多いのです。
一般的な治療では中耳炎をひきおこしている細菌を減らす目的で 抗生物質を処方します。しかし、抗生物質はやみくもに、また長期にわたり服用しても効果が出る訳ではなく、細菌に有効でない薬であれば治らないばかりか“薬の効きにくい細菌”(薬剤耐性菌といいます)を増やすことになります。
鼓膜の下方に膿(うみ)がみえる
膿(うみ)が充満しはれあがった鼓膜
● 発熱を繰り返す/熱がずっと下がらない
● 汚い(黄色い)鼻水が続いている
● 薬を飲んでいるのに鼻水がきれいにならない
● 耳をよくさわる/夜寝てくれない
抗生物質を投与する場合はできるだけ短い期間で投与し、改善傾向がみられないときは鼻の細菌を検査(細菌培養検査)で調べます。そして検査でわかった細菌に最も有効な抗生物質に変更します。 鼻で増殖した細菌を、最も有効に減らす抗生物質を細菌検査の結果から決定し、薬剤耐性菌がうまれない様 最短期間処方するだけにとどめます。これによって長引いた発熱や、ずっと治らなかった中耳炎が劇的に改善する事もあります。
また、中耳炎を頻繁に繰り返すお子さまの場合、耳の膿(うみ)が抜けやすくする目的で鼓膜切開処置や、鼓膜換気チューブ留置手術を行うこともあります。さらに、免疫抵抗力を上げる目的で漢方薬を服用してもらうケースもあります。いずれにしても、そのお子さまに最適な治療を検査結果に基づいて説明提案いたします。
特に熱がずっと下がらない、耳が痛がって寝てくれないお子さまには、その場で結果がわかる細菌検査を行い、最適な抗生物質を決定し処方いたします。(▶2)
以上の流れをモニターを使ったスライドで説明したり、実際の鼓膜の様子を撮影(▶1)しながら説明いたします。
小児もしくは老人に多く、鼓膜の奥に水がたまっている。通常痛みはないが聞こえにくくなることもあります。
主に大人に多く、鼓膜に真珠色の白色のあか様物質がたまり、難聴・めまい・顔面神経麻痺の原因となることもあります。
主に大人に多く、鼓膜に穴があいた状態が続き耳だれを繰り返すこともあります。難聴を引き起こし、手術が必要となるケースもあります。
鼓膜を拡大しディスプレーに表示する機器で、鼓膜の状態をその場で撮影し わかりやすく説明することができます。撮影画像は保存され、治療による改善状況も時間を追って確認できます。
細菌検査キット/ラピラン肺炎球菌HS(中耳・副鼻腔炎)
大塚製薬株式会社
鼻の中に肺炎球菌がいるかどうか確認する検査キットで、15分で結果が判明し、この結果に基づいて最も有効な抗生物質を決定・処方できます。肺炎球菌は中耳炎を重症化させ、長引く発熱の原因になることが多いため、この検査キットを使うことで早く治療に導くことができます。
ティンパノメトリー/ウェルチ・アレン マイクロティンプ3
ウェルチ・アレン・ジャパン株式会社
診察しているその場で患者さんの鼓膜の奥 すなわち中耳に水がたまっているかどうか正確に測定できます。中耳炎の診断を客観的に適切に行うことができます。
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